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海上運賃のサーチャージ一覧:BAF・LSS・THC・PSS・GRI・EU ETS

海上運賃の見積もりは、基本運賃だけで済むことはまれです。船会社は、燃料、低硫黄燃料、排出ガス、ターミナルでの荷役、繁忙期に応じてサーチャージを上乗せし、その多くは毎月または四半期ごとに変わります。各項目の意味、Incoterms規則のもとで誰が負担するか、見積もりで固定されているかを把握しておけば、請求書で驚くことを避けられます。

公式情報での確認日:2026-10

概要

バンカーサーチャージ(BAF) / MFR燃料(バンカー)の割増料金。Hapag-LloydはMarine Fuel Recovery(MFR)と呼び、別建てで表示する
低硫黄燃料サーチャージ(LSS) / IMO 20202020年1月1日に始まった硫黄分0.50%の規制(それ以前は3.50%)で高くなった低硫黄燃料のコストを補う
EU ETSサーチャージ総トン数5,000トン以上の船舶に必要なEU排出枠のコストを転嫁する
EU ETSの段階的適用2024年の排出量の40%、2025年の排出量の70%、2026年の排出量以降は100%
EU ETSの対象範囲EU域内の港の間および停泊中の排出量の100%、EU域外発着の航海の50%
ターミナルハンドリングチャージ(THC)出発港と仕向港のターミナルで課される
繁忙期サーチャージ(PSS)需要が高い時期に加算される
運賃値上げ(GRI)船会社が特定の航路について公表する一般的な運賃の値上げ

燃料・環境関連のサーチャージ

EU ETSのコストが増えていく仕組み

欧州委員会によると、海運会社は2024年の排出量の40%(2025年に)、2025年の排出量の70%(2026年に)、2026年の排出量以降は100%に相当する排出枠を償却します。EU域内の港の間の航海と停泊中の排出量は全量が対象で、EU域外で始まる、または終わる航海は50%が対象です。対象となる割合が大きくなるにつれて、EU航路での船会社のETSサーチャージは上昇する傾向があります。

港・繁忙期・運賃の変動

手順

  1. すべてのサーチャージを項目別に並べ、有効期限を明記したオールイン見積もりを依頼します。
  2. 見積もりの有効期間中に固定されるサーチャージと、「出荷時点」(as at time of shipment)の料金が適用されるサーチャージを確認します。
  3. 各料金をIncoterms規則に照らし合わせます。FOBまたはFCAでは買主が主運賃とそのサーチャージを負担し、CFRまたはCIFでは売主が負担します。
  4. EU向けの取引では、EU ETSサーチャージの上昇を予算に見込みます。対象となる排出量の割合が2026年から100%まで拡大するためです。
  5. 基本運賃だけでなく、総額で見積もりを比較します。

通常必要になる書類

よくある問題とその防ぎ方

請求額が、見積もられた基本運賃より高い。

対処法: BAF、ETS、PSSなどのサーチャージは、出荷日に有効な料率で加算されることが多いため、有効期間付きのオールイン運賃を依頼してください。

仕向地THCを誰が負担するかで、買主と売主が争っている。

対処法: Incoterms規則とあわせて売買契約書で取り決め、見積書にも記載します。

アジアから欧州への出荷にEU ETSサーチャージが載っている。

対処法: 正当な請求です。EUに入る、またはEUから出る航海の排出量の半分がEU ETSの対象となるため、船会社ごとの金額を比較してください。

ブッキング後に繁忙期サーチャージが加算された。

対処法: ブッキング条件を確認してください。船会社はPSSとGRIを事前に公表しており、固定のオールイン運賃であれば避けられます。

出典

  1. Reducing emissions from the shipping sector European Commission
  2. IMO 2020: cutting sulphur oxide emissions International Maritime Organization (IMO)
  3. Trade surcharges Hapag-Lloyd

規則は頻繁に変わります。このノートは上記の出典に基づく実務上の案内であり、法的助言ではありません。出荷前に、規制当局、貴社の輸入者、または免許を持つ通関業者に最新の要件を確認してください。

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貿易ノート

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よくある質問

海運でBAFとは何ですか?

バンカー・アジャストメント・ファクター(Bunker Adjustment Factor)のことで、燃料費を賄い、燃料価格に連動して変動するサーチャージです。Hapag-Lloydは自社版をMarine Fuel Recovery(MFR)サーチャージと呼んでいます。

EU ETSサーチャージとは何ですか?

EU排出枠のコストを転嫁するサーチャージです。総トン数5,000トン以上の船舶は、2024年から、EU向け、EU発、EU域内の航海での排出量についてこの排出枠が必要です。

2026年にEU ETSサーチャージが高くなるのはなぜですか?

排出枠の対象が2024年の排出量の40%、2025年の排出量の70%、2026年の排出量以降は100%へと広がり、2026年からはメタンと亜酸化窒素も加わるためです。

IMO 2020とは何ですか?

2020年1月1日から、排出規制海域の外では船舶燃料の硫黄分を0.50%に制限した(従来は3.50%)規則です。排出規制海域内の上限は0.10%です。

THCは誰が負担しますか?

契約によります。通常は売主が出発地THCを、買主が仕向地THCを負担しますが、売買契約書とIncoterms規則が決めます。

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